儒達山の風景
海抜228メートルの奇岩怪石でできた儒達山は、蘆嶺山脈の最後の峰だ。頂上からは木浦市内が一望でき、青い多島海のさわやかな景観が広がり、その間を行き来する大小の船が一幅の東洋画を連想させる。
木浦大橋の日没
2012年に完成した木浦大橋は、総延長4,129㎞、幅35~40mの往復4車線道路で、木浦北港と高下島を結ぶ海上橋で、飛翔する鶴の羽のように美しい姿と日没が調和して壮観をなす。
カッパウィ(笠岩)
天然記念物第500号に指定されたカッパウィは、2人が並んで笠をかぶって立っている姿をした岩で、約8千万年前に火山灰が固まってできた凝灰岩だ。海上から直接眺められる歩行橋を設置し、かつては船からでないと見られなかったカッパウィをさらに近くから観賞できる。
踊る海の噴水
世界初かつ最大の浮遊式海の噴水で、韓国観光公社50周年記念「韓国観光ギネス」にも選定された。276台の噴射用ノズルと96台の噴射用ポンプを利用し、高さ最大70mの巨大な水流を噴出する。都心の中にある海辺公園・平和広場の穏やかな海の上、ウォータースクリーンに広がる美しい映像と甘美なメロディーが華やかな光とともに公演が行われ、観覧客とともに紹介するプロポーズなどのイベントも行われる。
露積峰
文禄・慶長の役の時、12隻の船で、不可能に思われた鳴梁開戦の勝利をおさめたが、戦列を再整備する間、朝鮮の軍事と軍糧米は非常に不足しており、すぐに日本軍が攻めてきた場合は陥落するしかない危機に置かれていた。儒達山沖に日本軍が船陣を敷き、朝鮮軍の情勢を探っていた時、李舜臣将軍は露積峰を利用して偽装戦術を繰り広げた。
露積峰の岩をわらで覆い、まるで軍糧米が山のようにたくさんあるように見せかけ、夜明けに海水に白土をまいて米のとぎ汁のように見せ、日本軍に兵隊が多いと思いこませて撤退させた。この後、この峰を露積峰と呼ぶようになった。
木浦鎮
木浦鎮は、朝鮮時代の水軍の陣営で、鎮のトップの万戸が配置されたとして万戸鎮とも呼ばれる。 木浦は地理的に栄山江河口を抱え、海につながる地理的な要衝地に位置しており、湖南と慶尚道に通じる穀物運搬路として使用される道で、朝鮮初期からその重要性が注目されている。また、日本による植民地時代に消えた軍事基地が120年ぶりに歴史公園として復元され、歴史文化観光資源として活用されている。
三鶴島・李蘭影公園
1人の青年を愛した3人の女性が死んで鶴になり、その鶴が落ちて死んだ場所が島になったという三鶴島は、3つの島を結ぶ小さな橋がつながり、橋に沿って歩く散策路や風情ある夜景が自慢である。また、「木浦の涙」を歌った歌手の故李蘭影女史を記念する李蘭影公園に、韓国樹木葬第1号の李蘭影女史の樹木葬があり、広くて快適な緑地空間と市民のための便益施設が造成されている。
多島海の全景
木浦市が一望できる儒達山のすぐ前に、半月形の高下島をはじめ外達島など木浦近くの多島海の全景は、木浦だけが持つ島ならではの素朴な風情と調和し、見る者を感嘆させる。
愛の島「外達島」
海の中にそびえる愛の島・外達島は、きれいなビーチと美しい自然環境を誇り、環境部指定「自然生態優秀村」と国土海洋部指定「韓国の 美しい島100選」に指定された。